月別アーカイブ: 2013年10月

nat025

Apple ID パスワードの再設定方法。という題名のフィッシングメールが送られてきています

apple

上記の題名でこんな感じのメールが送られてきています。
自分ではパスワードの再設定を依頼した記憶はありません。
最初は子供がiPadをいたずらしているときにパスワードの再設定をしてしまったのかなぁなんて思っていましたが、同じようなメールが3通ほど届きおかしいなと思いました。
ググってもとくに情報はありませんでしたが、Appleのサポートフォーラムでは同様の報告がいくつかなされており、読み進めてみると英語圏では同様のフィッシングメールが流行っているの事でした。
メール内のリンクからパスワードの再設定をすることは絶対にしないようにとのことでした。
宛先もAppleから来ているようなので一瞬よくわからなくて、気持ち悪い感じがします。
届いたら削除するのが1番良い方法のように思われました。

Ipad air発売! ipad miniもRetina化

iPad airが発表されました。日本では11月1日に発売のようです。
僕の周りではiPad派とiPad mini派の対立があり、どちらが持ち歩くのに最適化と意見が分かれていました。
iPad mini派にとってはiPadは重過ぎるとの事でしたが、今度はiPad air 469g(Wi-Fi)、iPad mini 331g(Wi-Fi)ですからそんなに重さがかわらなくなってきました。前は倍くらいありましたけどね。
iPad miniの低解像度を気にする人たちもいましたが、Retina化され逆に選ぶのが難しくなったような気もします。
それにしてもRetinaディスプレイという呼び方は本当に一般にも浸透したなぁと思います。以前はパソコンの画面の解像度なんて気にする人は一部のマニアだけだった気がします。Retinaディスプレイと呼ばれるようになってからは、そんなに詳しくないような人でもRetinaか、そうじゃないかとか、他機種でも解像度がいくつだから、Retina相当だとか言っているのを良く耳にするようになった気がします。

あと、iPad持ち歩く時に1つ注意が必要なのがスマートカバーです。スマートカバーのマグネットは非常に強力なのでカバンの中で外れて財布の近くなどに行ってしまうとクレジットカードなどが使えなくなってしまうことがあります。気をつけないといけないのですが、気をつけるのは結構大変です。
なので、自分はスマートケースの方を利用していましたが、今度のiPad用にはスマートケースはポリウレタン製のものなく、レザー製のものだけでした。8000円超と若干高い値段になっていてサードパーティー製を使うかどうか迷っています。
なんだかんだで両方買ってしまいそうな気もしますけどね。

nat033

リビングにはPS3があるといいですよ。TVの録画もできます。

ぼくはゲームはほとんどしませんがps3は活躍してくれています。

ブルーレイの再生もできますし、テレビの録画も可能です。テレビの録画は別途Torneというのを買って来る必要があります。Torneは接続した本体でのみ録画再生ができます。

Nasneというものを使えばホームネットワーク上で各端末で再生できるようになります。どちらも外付けハードディスクで容量増やせるので、十分な容量を安価で確保できます。

初代のps3はだいぶ音がうるさいものでしたが、新型のものはだいぶ静かになっています。

また動画配信サービスのHuluの再生もできます。動画ファイルもほとんどの形式が再生可能ですので、NASに貯めてある動画ファイルなどを直接再生することも可能です。

テレビ会議なども専用機よりも機能が上です。

ゲーム機と思ってとっつきにくくなっているかもしれませんが、実際はハードディスクレコーダーなどの専用機よりも性能が高い部分が多いです。家庭内のマルチメディア環境の構築を一手に引き受けてくれると思います。

nat030

ユーザーの「視線」が入力装置になる。

「自分が画面のどこを見ているか」をコンピュータが読み取り、それを「入力」として扱う技術が出てきています。
技術を開発したのは,Tobii Technology(以下,Tobii)という企業で,本社は同国首都ストックホルムにあり,東京にも現地法人を持っています。

ユーザーの視線が画面のどこを見ているのかを探知する技術は、Web業界では以前から注目されてきていたそうで、ユーザーが便利に使える=利用頻度が上がる可能性があるWebページを構築するには、ユーザーが画面のどこに注目していて、画面が切り替わったときには、まずどこに注目するのか、これを細かく分析することは、大きな意味を持つかららしいです。
視線を追う「アイトラッキング」技術と、それにくわえPCをコントロールする「アイコントロール」技術も実際に使える段階にまでなってきたという感じなのでしょうか。

読影をしている時に、見逃しと言われるものがあります。
大きく3つのパターンが有ると思われます。本当に見ていないのと、見たけど所見として認識できない。何らかの所見は認識したがそれが病的ではないと判断し結果間違える。という状況です。
後者2つは経験の浅い人に多いのではないでしょうか。ベテランにはあまり見られない気がします。
誰にでも起こっているのが前者でしょうか。
もし、レポートも書き終わったし、次の症例へ、、、なんて時に、見ていない部分に色がついて確認ダイアログが出たりするようにできれば、だいぶ減るのでしょうか。

アイコントロールは清潔時のPCの操作や、精度次第ですが、通常の読影中でも威力を発揮しそうです。
例えば、マウスカーソルがあるところをアクティブにする。なんて機能が多くのビューアーにあると思われますが、これを見ているところを〜にかえるだけでも、かなり便利です。
キー画像に→入れるのも簡単にできそうです。

新しい入力装置はいろいろありますが、これはかなり期待できるのではないでしょうか。

nat025

遠隔画像診断した疾患;CO中毒(carbon monoxide poisoning)

  • 一酸化炭素は無色・無臭のガスである。
  • 1時間程度の暴露では、600~700ppmから酸素不足による症状が出始め、1000ppm以上になると重篤な症状が現れ、1500ppm以上では生命に危険が及ぶ。
  • 中毒学的薬理作用としては、一酸化炭素は酸素よりも約250倍も赤血球中のヘモグロビンと結合しやすいため、一酸化炭素ヘモグロビンを形成し、オキシヘモグロビンの形成を妨げる。また、オキシヘモグロビンの解離曲線を左方移動させ、オキシヘモグロビンによる組織への酸素供給も阻害する。つまりは、組織での酸素不足による臓器障害が病態の主体である。
  • さらに、ミオグロビンと結合することにより、心機能を低下させ、低酸素状態をより悪化させる。加えて、ミトコンドリアなどのチトクローム酵素と結合して組織呼吸自体も障害する。
  • 低酸素に対して感受性の高い中枢神経、心筋が特に障害を受けやすいが、全身が低酸素の障害を受ける。

診断

  • 血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度の測定によってなされる。CO-Oximeterや吸光度測定法によって測定できる。

症状

  • 急性期の症状といったん意識が完全に回復した後、一週間前後してから見られる、見当識障害や錐体外路症状などの多彩な神経症状を示すことがある(遅延型)。
  • 急性一酸化炭素中毒に引き続き、遅延型白質脳症が起こる頻度は低く、0.06% ~2.8%と報告されている(2.3)。中年以降の患者に見られることが多い(3)。
  • 遅延性白質脳症の病因はいまだ明らかでない。
  • 白質病変の重症度は、一酸化炭素暴露の程度、一酸化炭素ヘモグロビン濃度、アシドーシスと相関しない(4)
  • 単純に低酸素血症による障害だけでなく、一酸化炭素のミトコンドリアなどのチトクローム酵素と結合することによる直接的な細胞障害効果の関与している可能性を示唆される(5)。
  • 痴呆、失調症、パーキンソン症候群、歩行障害と無言(2)。
  • 最も遅延型白質脳症に特徴的なのは大脳白質の脱髄及び、壊死であり、臨床症状との相関関係が認められている(6)。

一酸化炭素に関連した白質病変は3群に分類。(もちろん、オーバーラップする)

  • 第1群は、半卵円中心と半球間交連で複数の小さい壊死性病巣を認めるもの。
  • 第2群は、脳室周囲の深部白質に広く認められるもの。組織学的には軸索の障害と多数の炎症細胞が見られる。
  • 第3群は、深部白質での脱髄であり、前頭葉に見られることが多い。脳梁、内包に見られることもある。皮質下U繊維は比較的保たれることが多い(6.9)。
  • 上記の病理学的所見を反映して、CTにおいては白質に低吸収域が見られ(7)、MRIにおいてはT2強調画像で白質に高信号が見られる(10.11)。

画像所見のまとめ

  • 脳室周囲白質と半卵円中心で両側性対称性の瀰漫的な異常信号。しばしば脳梁、内包、外包に達する。
  • 皮質下U繊維は保たれる傾向がある。
  • 淡蒼球壊死は必ずしもみられるわけではない。また両側性である必要はない、片側性の場合もある(13)。
  • 視床と被殻にT2協調運動画像で低信号を認める。:これは非ヘム鉄の軸索輸送の中断が白質病変によって引き起こされ、基底核と視床で鉄の沈着が沈着するためと考えられている(15)同じような病変が多発性硬化症や脳梗塞の患者で報告されている(14.16)。

治療

  • すみやかに100%酸素投与を開始して、一刻も早くCOを洗い出し、組織低酸素状態の時間を短縮することである。
  • 高圧酸素療法は昏睡、痙攣、その他神経学的所見、心筋虚血をきたしている重症患者、妊婦の場合は考慮されるが、準備にかかる時間を考慮すると100%酸素投与が現実的。

予後

  • CO中毒による遅延性白質脳症の予後は、比較的良好である。
  • 75%は1年以内で回復する。しかし、一部には持続性の後遺症がみられる(2)。

References

1.Medical toxicology-diagnosis and treatment of human poisoning Elsevier,1988

2.Choi IS. Delayed neurologic sequelae in carbon monoxide intoxication. Arch Neurol 1983; 40:433-435.

3.LeeMH. Clinical studiesondelayed sequelae of carbon monoxide intoxication. J Korean Neuropsychiatr Assoc 1978; 15:374-385.

4.OkedaR,FunataN,TakanoT,etal. The pathogenesis of carbon monoxide encephalopathy in the acute phase: physiological and morphological correlation. Acta Neuropathol 1981; 54:1-10.

5.Ginsberg MD. Delayed neurological deterioration following hypoxia. In: Davis JN,Rowland LP, eds. Cerebral hypoxia and its consequences. New York: Raven, 1979; 21-44.

6.LapresleJ,Fardeau M. Thecentral nervous system and carbon monoxide poisoning. II. Anatomical study of brain lesions following intoxication with carbon monoxide (22 cases). Prog Brain Res 1967; 24:31-75.

7.Kobayashi K, Isaki K, Fukutani Y, et al.CT findings of the interval form of carbon monoxide poisoning compared with neuropathological findings. Eur Neurol 1984;23:34-43.

8.Kim KS,WeinbergPE,SuhJH,HoSU.Acute carbon monoxide poisoning: computed tomography of the brain. AJNR 1980; 1 :399-402.

9.Ginsberg MD, Myers RE, McDonagh BF.Experimental carbon monoxide encephalopathy in the primate. II. Clinical aspects,neuropathology, and physiologic correlation. Arch Neurol 1974; 30:209-216.

10.HorowitzAL,Kaplan R,SarpelG. Carbon monoxide toxicity: MR imaging in the brain. Radiology 1987; 162:787-788.

11.Tuchman RF,MoserFG,MosheSL. Carbon monoxide poisoning: bilateral lesions in the thalamus on MR imaging of the brain. Pediatr Radiol 1990; 20:478-479.

12.Preziosi TJ, Lindenberg R, Levy D, Christenson M. An experimental investigation in animals of the functional and morphologic effects of single and repeated exposures to high and low concentrations of carbon monoxide. Ann NY Acad Sci 1970;174:369-384.

13.TaylorR,Holgate RC. Carbon monoxide poisoning: asymmetric and unilateral changes on CT. AJNR 1988; 9:975-977.

14.Drayer B, Burger P, Hurwitz B, Dawson D,Cain J. Reduced signal intensity on MR images of thalamus and putamen in multiple sclerosis: increased iron content? AJNR 1987; 8:413-419.

15.Dietrich RB,Bradley WGJr. Ironaccumulation in the basal ganglia following severe ischemic-anoxic insults in children. Radiology 1988; 168:203-206.

16.Cross PA,AtlasSW,Grossman RI. MR evaluation of brain iron in children with cerebral infarction. AJNR 1990; ll:341-348.