カテゴリー別アーカイブ: 医療

fuyu59

新しい予防接種の方法 ナノパッチ

新しい予防接種の方法としてナノパッチというものがあるそうです。
今までは注射をしなければいけませんでしたが、新しい方法では痛みがほとんどないそうです

幾つになっても注射が好きな人はいないと思います。新しい方法ではナノレベルの小さな針がたくさんついた小さなシールを貼ることによって皮下まで到達するそうです。

また注射に比べて必要なワクチンの量も100分の1程度に少なくなるそうです。また乾燥してもよく、温度管理も制限が緩いそうです。

ワクチンの量が100分の1なのでかかるコストも下がるそうです。

新型インフルエンザの際にはワクチンの不足がありますし、最近の風疹ワクチンも不足していました。コストだけでなく、必要量が減るということは供給の安定にもつながると思います。

ナノレベルの小さな針がついたシールの作成も、半導体の作成に用いられる技術の転用であり、確立された技術だそうです。

今でもBCGは似たようなものですものね。

パプアニューギニアで実際に臨床的試験が開始されているそうです。いいことずくめに聞こえるナノパッチですがぜひ実用化されたらと思います。

fuyu1

AmiVoice SP2を購入しました。

AmiVoice SP2を購入しました。以前から新しいバージョンが発売されているのは知っていましたが、ドラゴンスピーチを使っているので、特に購入するつもりはありませんでした。

fileから一括して新規単語の登録ができる機能があるのに気づき、試してみたいと思って購入しました。

一括登録した単語はエクスポートもできるようです。専門用語を多用するような人でも、一度単語登録後完成させてしまえば、使いまわせるようです。

自分のレポートをfileで出力し、1000語ほど登録してみましたが、なかなかいいかんじです。
もう少し登録単語をふやせば実用にも耐えるかもしれません。まぁ、放射線科バージョンは80万円位しますしね。

ただ、もう一つ気になったのはUIが変更されているので、エンジンも変更されているのかもしれないですが、小さい”あ”や”す”などの息がもれるような声も拾っているような気がします。マイクの音量を小さくしても改善しないので、エンジンの変更による影響もあるように思えます。

あと認識効率自体はドラゴンスピーチの方がいいような気がします。 ただドラゴンスピーチは大分重たいソフトなのでつけっ放しにできていないのと、ツールバーのそんざい感が大きいので、せっかく購入したのでしばらくは使ってみたいと思います。

fuyu1

デルの28インチ・4KモニタP2815Qが699ドル

レノボもASUSも799ドルで発売予定とのことでしたがデルはさらに100ドル安い価格で出してきました
パネルが供給されるようになればそれぞれ各社が価格競争するとは思っていましたが急速に低価格化が進んでいるようです

スマートフォンやタブレットでも実証されましたが、高解像度化による文字の読みやすさの向上は確かにあるようです

以前は解像度上げると文字がどんどん小さくなっていて読みづらいイメージがあり、あまり良い印象はありませんでしたがOSが対応さえしてくれれば綺麗な文字を読むことができるようです。

あとはOSが高解像度に対応してくれるといいですね。そうするとWindows xpが使えなくなるからWindows 8というわけではなく、積極的に乗り換える理由ができそうです(ちゃんと調べてないのでもしかしたらもうすでに対応済みなのかもしれませんが)

ただ、若干28インチは大きすぎる気がします。あまり大きい画面だと光量の関係で目が疲れやすいとおもいます。

24インチの方の4Kモニタにも各社製品を投入してもらいたいですよね。

fuyu59

遠隔画像診断した疾患:リンパ脈管筋腫症(Lymphangioleiomyomatosis;LAM)

概念・定義

  • 1940年前後から記載され始め、Frack ら (1968) により初めて pulmonary lymphangiomyomatosis という言葉が用いられる
  • Corrin ら (1975) により 28 例の臨床病理学的特徴がまとめられた。
  • Carrington ら (1977) が本疾患の生理学的、病理学的、画像の各所見の関連性を詳細に検討した際から以降、lymphangiomyomatosis 、 lymphangioleiomyomatosis ともに用いられ続けている。
  • 本邦においては、山中、斎木 (1970) が 2 例の剖検例と 1 例の開胸肺生検例を検討し、び慢性過誤腫性肺脈管筋腫症として報告したのが最初。
  • 症例の集積にともない、後腹膜や骨盤腔リンパ節病変が主体で肺病変が軽微である症例の存在も認識されるようになり、「肺」を病名から除いてリンパ脈管筋腫症 lymphangioleiomyomatosis という病名で包括して呼ばれるようになってきている。
  • 主として妊娠可能年齢の女性に発症する稀な疾患
  • 労作性の息切れ、血痰、咳嗽、乳麋胸水などの症状や所見を認める。
  • 自然気胸を反復することが多く、女性自然気胸の重要な基礎疾患のひとつ。
  • 常染色体性優性遺伝性疾患の結節性硬化症 tuberous sclerosis complex (TSC)では女性TSC症例の 26~30% に合併。

結節硬化症とLAM

  • 1/3は常染色体優勢疾患であるが、2/3は突然変異で生じる弧発例。

疫学

  • 稀な疾患であるため有病率や罹患率などの正確な疫学データは得られていない。
  • 日本でのLAMの有病率は100万人あたり約1.2~2.3人と推測。

病因

  • TSC の病変の一つとして LAM を合併する症例 (TSC-LAM、TSCに合併したLAM) と、TSC の臨床的特徴を認めずLAM 単独の症例 (sporadic LAM、孤発性LAM) とがある。
  • 両者とも、癌抑制遺伝子として機能する TSC 遺伝子の変異が LAM 細胞に検出され、Knudson の 2-hit 説が当てはまる癌抑制遺伝子症候群のひとつ。
  • TSC 遺伝子には TSC1 遺伝子と TSC2 遺伝子の2種類があるが、TSC-LAM 症例は TSC1 あるいは TSC2 遺伝子のどちらの異常でも発生しうるが、sporadic LAM 症例では TSC2 遺伝子異常により発生すると考えられている。
  • TSC 遺伝子異常により形質転換した LAM 細胞は、病理形態学的には癌と言える程の悪性度は示さないがリンパ節や肺に転移し、肺にはびまん性、不連続性の病変を形成する。
  • 片肺移植後のドナー肺に LAM が再発した症例では、残存するレシピエント肺からドナー肺に LAM 細胞が転移して再発したことを示唆する遺伝学的解析結果が 2 施設より報告。

症状・病態生理・診断

  • 大部分は閉経前の女性に発症
  • 平均発症年齢は 30 歳前後:思春期前の少女で発症した報告や、閉経後に他疾患の検索中に偶然診断される症例も存在。
  • TSCの場合には男性での肺 LAM 発生の報告がある。

症状・所見

  • 胸郭内病変による症状および所見
  • —労作性呼吸困難(74%)*
  • —気胸(53%)
  • —咳(32%)
  • —痰(少量)(21%)
  • —血痰(8%)
  • —乳糜胸水(7%)
  • 胸郭外病変による症状および所見
  • —乳糜腹水(5%)
  • —後腹膜腔~骨盤腔のリンパ脈管筋腫(lymphangioleiomyoma)や腎血管筋脂肪腫(renal angiomyolipoma)に伴う諸症状(腹部膨満感,腹痛・腹部違和感,下肢のリンパ浮腫,血尿など)
  • LAM 細胞の増殖により肺末梢血管やリンパ管に閉塞、うっ滞、破綻が生じ、血痰や乳糜胸腹水が生じると推測される。
  • 嚢胞は、LAM 細胞の増殖による細気管支の閉塞と air trapping 、LAM 細胞からの MMP-2やMMP-9の産生、等により形成されると推測される。
  • 気胸は、胸膜直下に生じた嚢胞が破綻することにより頻回に合併すると考えられる。
  • 聴診を含めた理学所見では、一般に特徴的なものはないが、TSC を合併している場合には、顔面の血管線維腫、爪囲線維腫、白斑などの皮膚病変を認めることもある。
  • 呼吸機能検査では、拡散能の減少、閉塞性換気障害が最も多く認められる

確定診断

  • 経気管支肺生検や胸腔鏡下肺生検が必要。
  • 乳糜胸水や腹水中にはLAM細胞クラスターが検出され、生検を行わなくてもLAMの診断が可能な場合がある。

画像所見

高分解能 CT :

  • 境界明瞭な薄壁を有する囊胞(数mm~1cm 大が多い)が,両側性,上~下肺野に,びまん性あるいは散在性に,比較的均等に,正常肺野内に認められる.
  • Multifocalmicronodular pneumocyte hyperplasia(MMPH)病変に相当して辺縁のはっきりしない小粒状影が認められることがある.
  • 気胸
  • 胸水貯留
  • 縦隔リンパ節腫大
  • 胸管の拡張

治療

  • 無治療でも肺機能や画像所見の著しい悪化を認めない症例もある。
  • プロゲステロン療法、性腺刺激ホルモン放出ホルモン療法:有効例でもいずれも乳び胸例が多い。無効であったとする報告も多い。
  • 卵巣摘除術:プロゲステロン療法に悪化する症例に対して適応を考える。
  • 外科的治療:気胸を繰り返す症例
  • 肺移植:呼吸不全に至った症例では酸素療法が必要となり、肺移植が適応

経過・予後

  • 平成15・16年に行われた日本の全国調査では、全体として10年後の生存率は76%
  • 労作性の息切れを契機にLAMと診断され症例(10年後の生存率は60%、15年後の生存率は47%)
  • 自然気胸を契機に診断された症例(10年後の生存率は89%、15年後の生存率は89%)
fuyu59

遠隔画像診断した疾患:小腸悪性リンパ腫(Primary Malignant Lymphoma of the Ileum)

  • わが国ではそのほとんどがBリンパ球性
  • 男性に多い(2.2:1)
  • 好発年齢は60歳代
  • 小腸で最も多い悪性腫瘍。胃に次いで多い。
  • 穿孔、腸重積、腸閉塞などの急性腹症の形で発症。
  • 予後不良。
  • 消化管部位別の発生頻度は、胃50~65%、小腸20%、大腸10~15%
  • 小腸ではPeyer板の存在する回腸末端が好発部位であり約9割を占める。

消化管原発の悪性リンパ腫(Dawsonの診断基準)

  1. 表在性リンパ節を触れない
  2. 胸部X線にて縦隔リンパ節の腫大がない
  3. 末梢血液で白血球数と分類が正常
  4. 消化管病変が主体で、転移があっても所属リンパ節のみ
  5. 肝、脾臓にリンパ腫がない

肉眼的分類法(Woodの分類法)

  1. 動脈瘤型(aneurysmalform):粘膜下で広がり、壁肥厚した管状の分節を形成し、粘膜は腫脹する。進行すると筋層と自律神経叢に浸潤、破壊し動脈瘤様に拡張する。
  2. 狭窄型〔constrictive form):腸壁浸潤が癌様に、短い分節に起こり狭窄を生ずる。最も少ないtype。
  3. ポリープ型〔polypoid[nodular}form〕:主に粘膜下で浸潤増殖し、腸管内腔に数センチのポリープ様結節を形成し、腸重積を起こす。