カテゴリー別アーカイブ: 日常業務

fuyu59

ソニー 非接触ICカードリーダー/ライター「PaSoRi RC-S390」なんですが

iPhoneの勢いがすごいですよね。てか、一番安いのがiPhoneなのだから売れるのも当然です。ただ、iPhoneにするのに大きな気がかりがおサイフケータイが使えないことです。
それを解決すべく投入されたのがソニー 非接触ICカードリーダー/ライター「PaSoRi RC-S390」だと思います。Bluetooth通信でカードタイプの楽天Edyにアプリ経由でチャージができるだけでなく、Suica、nanaco、WAONの残高・利用履歴確認をiPhoneやiPadからアプリで行えるようになります。

PaSoRiの本体はカードサイズで専用のカードホルダに入れておくと、カードと一体になるので、カバンや財布の中にいれとけるらしいです。

PaSoRiとiPhone/iPadはごく微量の電力で通信を行っており、楽天Edyであれば残高がなくなれば手動でアプリ経由でチャージできる。また、オートチャージ設定をしておけば、自動的にチャージするといったことも可能だそうです。ん?てか、オートチャージ付きのカードでそれできているじゃんッて感じですよね。

紹介していたページでは”iPhone対応のPaSoRiが救世主になることだろう。”といっていました。これって絶対使ったことがない人が書いてますよね。全然的はずれです。

おサイフケータイのいいところは複数のカードがひとまとめに出来るところだと思います。ポイントカードとedyなどが2枚のカードを出さずとも自動的にポイントを付けて、支払いもしてくれるところが便利です。

残高照会なんてしないし、オートチャージは別におサイフケータイでなくてもできます。FeliCaチップがのったケースとかが出ればいいのになんでケータイにしかFeliCaチップは搭載されないのですかね。

FeliCaチップの載ったケータイ以外のデバイスが発売されるといいなぁと思っています。

fuyu59

アーロンチェア(Aeron chair) をこえたとされるエンボディチェア(Embody Chair)を見てきました。

遠隔画像診断をされている先生は長時間デスクワークを続けるわけですので、いい椅子でありさえすればある程度高価なものでも構わないとお考えの先生は多いのではないのでしょうか。

自分もそう思いアーロンチェアをこえたと言われているエンボディチェアがずっと気になっていました。

Herman Miller社によると、「多くの椅子は、人が動くことを妨げるようにできている」 そうです。僕も本当にそう思います。

それに対するHerman Miller社の答えが、エンボディチェアだそうです。コンピュータの前に座る人向けに設計されたワーキングチェアだそうで、話を聞くだけではまさに遠隔読影をする人のために生まれたような椅子です。

ではどのように動きを妨げないかというと、背もたれと座面には独自の素材構造であるピクセル構造によって、「座る人の体型や姿勢の変化によって絶えず変化する動的な面を作り、体圧を分散させる」とのことです。んー別にそんなことしなくてもクッションがあればいいですよねってかんじです。

実際座ってみましたが、柔らかい感じはしましたが、特別な感じはしませんでした。

アーロンチェアは見た目のインパクトから、メッシュを使うことによって蒸れないという実際にそうすることによってメリットがもたらされる構造でした。僕が見に行ったショールームでもSOHOのコーナーが有りましたが、高い椅子はほとんどアーロンチェアの類似品みたいなものばかりでした。

その状況を見てもアーロンチェアをこえているとはいえない感じでした。ただ、アーロンチェアのせいではないですが、最近の椅子は正しい姿勢で座ることが強要されている椅子だと思います。例えば、アーロンチェアを横に座るのはこんなんです。馬乗りにまたがって座るようなこともできないでしょう。椅子の上であぐらをかきたい人もいると思いますがそれも無理です。まさに「多くの椅子は、人が動くことを妨げるようにできている」なんですよね。

普通の椅子で、クッションが厚くて座面が広い椅子がほしいのですが、そのような椅子はありませんでした。普通の椅子はほんとに安物しかない感じなのです。この、エルゴノミクスを考慮した、座る人に姿勢を強制する椅子ばかりな流れは終わってくれると助かります。

読影している先生などを拝見させていただきますと、一般的に良い姿勢とされている姿勢で読影されている先生は半分もいない気がします。読影する人ばかりがターゲットではないとは思いますが、座る姿勢に自由を許す椅子というものも大きなニーズが有ると思います。ぜひメーカーの方にはご考慮お願いします。

fuyu68

iBooksにPDFファイルを同期する方法

適当にやってればできるかと思ってやってたのですが、軽くハマったのでやり方を書いときます。

iPad上のiBooksで閲覧するためには、iTunes経由でPDFファイルを転送する必要があるみたいです。

  1. iTunesのメニューから「ファイル>ライブラリに追加」を選択してブック に登録。
  2. 登録すると、同期の項目にブックができるので、必要な物を選択して同期です。

これだけなのですが、知らないと結構手間取りました。

fuyu59

IIJmio高速モバイル/D、SMS対応(2)

実際に届いたので実際に試してみました。

注文してから4日で届きました。裏のバッテリーカバーを外してのSIMの入れ替えは5分もすれば終了します。

IIJのMVNOでは電話かけられませんが、電話番号は振り当てられてり、電話番号が変更になります。FeliCaチップとは関係ないので問題ないとは思っていましたが、若干不安であったおサイフケータイですが、実際に変更してみると問題なく使用できました。
ここでトラブらなくて良かったです。互換性バッテリーなどで交換したあと おサイフケータイが使用できなくなるなんて事例もネット上にあったものですから、、、

意外なところで引っかかったのが、ヤマダ電機のポイントアプリでした。機種変更の手続きをうながさられ、いわれるがままに操作したら、変更できましたけどね。

セルスタンバイは改善され、バッテリーを一番消費している項目は画面表示になりました。こうなってくると、IGZOを採用したスマホに変えると効果が大きそうですね。

fuyu59

遠隔画像診断した疾患:リンパ脈管筋腫症(Lymphangioleiomyomatosis;LAM)

概念・定義

  • 1940年前後から記載され始め、Frack ら (1968) により初めて pulmonary lymphangiomyomatosis という言葉が用いられる
  • Corrin ら (1975) により 28 例の臨床病理学的特徴がまとめられた。
  • Carrington ら (1977) が本疾患の生理学的、病理学的、画像の各所見の関連性を詳細に検討した際から以降、lymphangiomyomatosis 、 lymphangioleiomyomatosis ともに用いられ続けている。
  • 本邦においては、山中、斎木 (1970) が 2 例の剖検例と 1 例の開胸肺生検例を検討し、び慢性過誤腫性肺脈管筋腫症として報告したのが最初。
  • 症例の集積にともない、後腹膜や骨盤腔リンパ節病変が主体で肺病変が軽微である症例の存在も認識されるようになり、「肺」を病名から除いてリンパ脈管筋腫症 lymphangioleiomyomatosis という病名で包括して呼ばれるようになってきている。
  • 主として妊娠可能年齢の女性に発症する稀な疾患
  • 労作性の息切れ、血痰、咳嗽、乳麋胸水などの症状や所見を認める。
  • 自然気胸を反復することが多く、女性自然気胸の重要な基礎疾患のひとつ。
  • 常染色体性優性遺伝性疾患の結節性硬化症 tuberous sclerosis complex (TSC)では女性TSC症例の 26~30% に合併。

結節硬化症とLAM

  • 1/3は常染色体優勢疾患であるが、2/3は突然変異で生じる弧発例。

疫学

  • 稀な疾患であるため有病率や罹患率などの正確な疫学データは得られていない。
  • 日本でのLAMの有病率は100万人あたり約1.2~2.3人と推測。

病因

  • TSC の病変の一つとして LAM を合併する症例 (TSC-LAM、TSCに合併したLAM) と、TSC の臨床的特徴を認めずLAM 単独の症例 (sporadic LAM、孤発性LAM) とがある。
  • 両者とも、癌抑制遺伝子として機能する TSC 遺伝子の変異が LAM 細胞に検出され、Knudson の 2-hit 説が当てはまる癌抑制遺伝子症候群のひとつ。
  • TSC 遺伝子には TSC1 遺伝子と TSC2 遺伝子の2種類があるが、TSC-LAM 症例は TSC1 あるいは TSC2 遺伝子のどちらの異常でも発生しうるが、sporadic LAM 症例では TSC2 遺伝子異常により発生すると考えられている。
  • TSC 遺伝子異常により形質転換した LAM 細胞は、病理形態学的には癌と言える程の悪性度は示さないがリンパ節や肺に転移し、肺にはびまん性、不連続性の病変を形成する。
  • 片肺移植後のドナー肺に LAM が再発した症例では、残存するレシピエント肺からドナー肺に LAM 細胞が転移して再発したことを示唆する遺伝学的解析結果が 2 施設より報告。

症状・病態生理・診断

  • 大部分は閉経前の女性に発症
  • 平均発症年齢は 30 歳前後:思春期前の少女で発症した報告や、閉経後に他疾患の検索中に偶然診断される症例も存在。
  • TSCの場合には男性での肺 LAM 発生の報告がある。

症状・所見

  • 胸郭内病変による症状および所見
  • —労作性呼吸困難(74%)*
  • —気胸(53%)
  • —咳(32%)
  • —痰(少量)(21%)
  • —血痰(8%)
  • —乳糜胸水(7%)
  • 胸郭外病変による症状および所見
  • —乳糜腹水(5%)
  • —後腹膜腔~骨盤腔のリンパ脈管筋腫(lymphangioleiomyoma)や腎血管筋脂肪腫(renal angiomyolipoma)に伴う諸症状(腹部膨満感,腹痛・腹部違和感,下肢のリンパ浮腫,血尿など)
  • LAM 細胞の増殖により肺末梢血管やリンパ管に閉塞、うっ滞、破綻が生じ、血痰や乳糜胸腹水が生じると推測される。
  • 嚢胞は、LAM 細胞の増殖による細気管支の閉塞と air trapping 、LAM 細胞からの MMP-2やMMP-9の産生、等により形成されると推測される。
  • 気胸は、胸膜直下に生じた嚢胞が破綻することにより頻回に合併すると考えられる。
  • 聴診を含めた理学所見では、一般に特徴的なものはないが、TSC を合併している場合には、顔面の血管線維腫、爪囲線維腫、白斑などの皮膚病変を認めることもある。
  • 呼吸機能検査では、拡散能の減少、閉塞性換気障害が最も多く認められる

確定診断

  • 経気管支肺生検や胸腔鏡下肺生検が必要。
  • 乳糜胸水や腹水中にはLAM細胞クラスターが検出され、生検を行わなくてもLAMの診断が可能な場合がある。

画像所見

高分解能 CT :

  • 境界明瞭な薄壁を有する囊胞(数mm~1cm 大が多い)が,両側性,上~下肺野に,びまん性あるいは散在性に,比較的均等に,正常肺野内に認められる.
  • Multifocalmicronodular pneumocyte hyperplasia(MMPH)病変に相当して辺縁のはっきりしない小粒状影が認められることがある.
  • 気胸
  • 胸水貯留
  • 縦隔リンパ節腫大
  • 胸管の拡張

治療

  • 無治療でも肺機能や画像所見の著しい悪化を認めない症例もある。
  • プロゲステロン療法、性腺刺激ホルモン放出ホルモン療法:有効例でもいずれも乳び胸例が多い。無効であったとする報告も多い。
  • 卵巣摘除術:プロゲステロン療法に悪化する症例に対して適応を考える。
  • 外科的治療:気胸を繰り返す症例
  • 肺移植:呼吸不全に至った症例では酸素療法が必要となり、肺移植が適応

経過・予後

  • 平成15・16年に行われた日本の全国調査では、全体として10年後の生存率は76%
  • 労作性の息切れを契機にLAMと診断され症例(10年後の生存率は60%、15年後の生存率は47%)
  • 自然気胸を契機に診断された症例(10年後の生存率は89%、15年後の生存率は89%)