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fuyu59

アーロンチェア(Aeron chair) をこえたとされるエンボディチェア(Embody Chair)を見てきました。

遠隔画像診断をされている先生は長時間デスクワークを続けるわけですので、いい椅子でありさえすればある程度高価なものでも構わないとお考えの先生は多いのではないのでしょうか。

自分もそう思いアーロンチェアをこえたと言われているエンボディチェアがずっと気になっていました。

Herman Miller社によると、「多くの椅子は、人が動くことを妨げるようにできている」 そうです。僕も本当にそう思います。

それに対するHerman Miller社の答えが、エンボディチェアだそうです。コンピュータの前に座る人向けに設計されたワーキングチェアだそうで、話を聞くだけではまさに遠隔読影をする人のために生まれたような椅子です。

ではどのように動きを妨げないかというと、背もたれと座面には独自の素材構造であるピクセル構造によって、「座る人の体型や姿勢の変化によって絶えず変化する動的な面を作り、体圧を分散させる」とのことです。んー別にそんなことしなくてもクッションがあればいいですよねってかんじです。

実際座ってみましたが、柔らかい感じはしましたが、特別な感じはしませんでした。

アーロンチェアは見た目のインパクトから、メッシュを使うことによって蒸れないという実際にそうすることによってメリットがもたらされる構造でした。僕が見に行ったショールームでもSOHOのコーナーが有りましたが、高い椅子はほとんどアーロンチェアの類似品みたいなものばかりでした。

その状況を見てもアーロンチェアをこえているとはいえない感じでした。ただ、アーロンチェアのせいではないですが、最近の椅子は正しい姿勢で座ることが強要されている椅子だと思います。例えば、アーロンチェアを横に座るのはこんなんです。馬乗りにまたがって座るようなこともできないでしょう。椅子の上であぐらをかきたい人もいると思いますがそれも無理です。まさに「多くの椅子は、人が動くことを妨げるようにできている」なんですよね。

普通の椅子で、クッションが厚くて座面が広い椅子がほしいのですが、そのような椅子はありませんでした。普通の椅子はほんとに安物しかない感じなのです。この、エルゴノミクスを考慮した、座る人に姿勢を強制する椅子ばかりな流れは終わってくれると助かります。

読影している先生などを拝見させていただきますと、一般的に良い姿勢とされている姿勢で読影されている先生は半分もいない気がします。読影する人ばかりがターゲットではないとは思いますが、座る姿勢に自由を許す椅子というものも大きなニーズが有ると思います。ぜひメーカーの方にはご考慮お願いします。