- わが国ではそのほとんどがBリンパ球性
- 男性に多い(2.2:1)
- 好発年齢は60歳代
- 小腸で最も多い悪性腫瘍。胃に次いで多い。
- 穿孔、腸重積、腸閉塞などの急性腹症の形で発症。
- 予後不良。
- 消化管部位別の発生頻度は、胃50~65%、小腸20%、大腸10~15%
- 小腸ではPeyer板の存在する回腸末端が好発部位であり約9割を占める。
消化管原発の悪性リンパ腫(Dawsonの診断基準)
- 表在性リンパ節を触れない
- 胸部X線にて縦隔リンパ節の腫大がない
- 末梢血液で白血球数と分類が正常
- 消化管病変が主体で、転移があっても所属リンパ節のみ
- 肝、脾臓にリンパ腫がない
肉眼的分類法(Woodの分類法)
- 動脈瘤型(aneurysmalform):粘膜下で広がり、壁肥厚した管状の分節を形成し、粘膜は腫脹する。進行すると筋層と自律神経叢に浸潤、破壊し動脈瘤様に拡張する。
- 狭窄型〔constrictive form):腸壁浸潤が癌様に、短い分節に起こり狭窄を生ずる。最も少ないtype。
- ポリープ型〔polypoid[nodular}form〕:主に粘膜下で浸潤増殖し、腸管内腔に数センチのポリープ様結節を形成し、腸重積を起こす。