カテゴリー別アーカイブ: 遠隔読影

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遠隔画像診断した疾患;CADASIL (Cerebral autosomal dominant arteriopathy with subcortical infarcts and leukoencephalopathy )

一般事項

  • 1970年代から、主に大脳白質を含む遺伝脳血管障害に関するいくつかのヨーロッパの症例報告が、表示された。
  • Tournier-Lasserve らはこれらの障害を染色体19と関連づけて、1993年に頭文字をとってCADASILを提唱した。
  • 1996年に彼らNotch3遺伝子の突然変異によって引き起こされることを証明した。

Nishio et al. reported the first Japanese case of CADASIL in an autopsied patient in 1997.

症状

  • 30歳代 前兆を伴う片頭痛
  • 40歳代 虚血イベント(一過性脳虚血発作または脳卒中)。繰り返すischemic episodesは、歩行障害、尿失禁、仮性球麻痺、認知障害と痴呆につながる。
  • 60歳代 死亡

病理

  • CADASIL is characterized by the deposition of smudged periodic acid-Schiff (PAS)-positive granules known as granular osmiophilic materials (GOM) in the media of small arteries and arterioles.
  • The medial smooth muscle cells are completely lost, and intense adventitial fibrosis is present.
  • Neuropathology Foci of cystic softening in the cerebral white matter, corpus callosum, internal capsule, basal ganglia, thalamus, and brainstem are evident. The centrum semiovale shows diffuse myelin loss but the subcortical U-fibers are preserved.
  • They found that luminal occlusions were scarce.
  • The remaining smooth muscle cells exhibited balloon-cell changes .
  • The medullary arteries appeared to transform into an earthen-pipe state.
  • 小さい動脈性変化は脳髄質および軟髄膜の動脈において顕著である。そして、大脳で多発融合性の広汎性虚血性変化に至る。

診断

  • few GOM can be identified in the arterioles of the peripheral nerves, sketal muscles, and skin using EM.
  • molecular diagnosis is possible by looking for mutations in the Notch3 gene. A skin biopsy, examined using EM, was reported to have a sensitivity of 45% and a specificity of 100%.Markus HS et al. Neurology 2002; 59: 1134–1138
  • The immunohistochemical detection of GOM deposition in biopsied skin specimens using the anti-Notch3 antibody is reported to be highly sensitive (96%) and specific (100%).

Joutel A et al. Lancet 2001; 358: 2049–2051.

MRI所見

  • 20-30歳 
  • characteristic hyperintense lesions 前側頭葉(100%[5/5 ] )
  • subcortical lacunar lesions (SLLs)(20%[1/5])
  • 31-40歳
  • lacunar infarct (75%[3/4])
  • characteristic hyperintense lesions 外包、基底神経節、脳幹
  • 41-50歳
  • microbleeds(19%[3/16])
  • 50年より年をとった患者
  • characteristic hyperintense lesions(100%[15/15])
  • subcortical lacunar lesions (SLLs)(73%[11/15])
  • lacunar infarct(93%[14/15])
  • microbleeds(47%[7/15])

van den Boom R et al. Radiology. 2003 ;229(3):683-90.

Subcortical lacunar lesions (SLLs)

  • SLLsは、CADASILに特有であるとされる。
  • gray matter-white matter junctionの皮質下にあって、すべてのパルス系列で脳脊髄液と同一の信号強度を持ったlinearly arranged groups of rounded circumscribed lesionsと定義されている。
  • gray matter-white matter junctionでの、貫通動脈の拡張型血管周囲腔の存在と周囲脳実質の海綿状態のよる。

van den Boom R et al. Radiology. 2003 ;229(3):683-90.

被殻外側部の高信号病変も、CADASILに特徴的である。

O’Sullivan M et al. Neurology 2001; 56:628–634.

  • 40歳以上のCADASILを有する患者のうち高い有病率(94%)を有する。

被殻外側部T2WI高信号病変を示す鑑別疾患

  • CADASIL
  • Wilson 病
  • 多系統萎縮症Parkinson型(MSA-P)
  • PRES

治療

  • No specific treatment is available.
  • 抗血小板剤は、進行を遅らせ、脳卒中を予防するかもしれない。
  • 経口避妊薬は使用するべきではない(特に前兆を伴う片頭痛を伴っている場合)
  • 高コレステロール血症と高血圧は治療するべき。
  • ホモシステイン濃度が上昇するので、葉酸の投与が推奨される。
  • 微小出血のリスク増加するので、脳卒中の発症の際にtPAを投与するべきでない。
  • ワルファリンは投与するべきではない。
  • 頭痛症状の改善のために、L-Arginine(天然に存在するアミノ酸)が有効な例があった。
  • Ariceptは、CADASIL患者で機能を改善することが示された。

The Lancet Neurology Early Online Publication, 22 Febuary 2008

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サーモスの真空断熱タンブラーはすごく便利ですよ。

サーモス

こんな感じのです。真空断熱タンブラーはまほうびん構造だから、温かいものは温かいままで、冷たいものは冷たく保ってくれます。
熱いものを入れてもコップが熱くて持てなくなることもないですし、冷たいものを入れても結露してきて机がべちゃべちゃになるってこともありません。
食洗機もOKで、丸洗いも可能となっています。

保温効果もかなり高く中に入れといた氷が翌日まで残っているほどです。

あと、飲み口がシャープで唇をつけた時のフィット感がいい感じです。

サイズは400 ml と 320 mlの二種類があり、80 mlの差とは思えないくらい見た感じの大きさには差があります。400 mlのほうはかなり大きく感じるので320 mlの方が普通のコップのサイズです。

何より、結露がないので机が汚れず、遠隔読影している際には傍に置いています。ディクテーションしているとずっと喋ってる感じなので喉が乾きますからね。

2000円強するので、コップとしては高いですが、割れることもないですし、しばらく使えるのではと思っています。

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Mac notebookをクラムシェルモードで使用する。

Mac notebookではクラムシェルモード (内蔵ディスプレイを閉じた状態)といって、 notepcを閉じたまま、外部ディスプレイを使用するできます。
当然閉じているので、外付けのキーボード、マウス、トラックパッドが必要になります。

何でそんなめんどくさいことを、と思うでしょうが、この状態が切替機を使用して、MacとPCを共存させるときにBestなスタイルだと思います。
Macはnote型の方が魅力的な商品が多いですしね。

クラムシェルモード を有効にするには、

①AC 電源アダプタを使ってコンピュータをコンセントに接続します。
②USB キーボードとマウスをコンピュータに接続します。
③コンピュータの電源を入れ、外部ディスプレイ/プロジェクタに接続 (必要な場合は適切な Apple 製アダプタを使用) した上で、外部ディスプレイ/プロジェクタの電源を入れます。
④外部ディスプレイにコンピュータのデスクトップが表示されたら、コンピュータの蓋を閉じます。
これだけです。一つ注意が必要なのは、電源を切ると、macbookの電源は内側にあるので、再度電源を入れるときに、開けなければならなくなるので、基本的にはSleepで運用していくことになります。

sutanndohoruda

Macbookは上記のようなスタンドを使用すると、収まりが良くなると思われます。

左は専用の製品ですが、右のようなテーブルに置くナプキンホルダーも結構良いというのをみたことがあります。僕は、左のを使っています。

病院の電子カルテやPACSの端末では直接インターネットに繋げないと思われますので、ネットにつなげるようのPCを切替器で使うと便利です。そのときクラムシェルモードが使えるmacbookは有力な選択肢になると思います。またMacには、スポットライトと言う本体内のファイルの全文検索ができる機能もあります。あと、osirixもあります。僕も遠隔読影端末の横にはスタンドに立てたMacbookがおいてあります。

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読影していると目が疲れますよね。JINS Moisture+JINS PCを試す。

読影をしていると目が疲れますよね。一日中パソコンの画面を見ているので当たり前といえば当たり前かもしれません。
最近よく目にするようになったブルーライトカットのレンズですが、あまり信用はしていなかったのですが、眼科の先生が白内障術後に挿入されるIOLには基本的にブルーライトカットの加工が施行されているとおっしゃっていたので、ちょっと気になって試してみることにしました。あまりお値段も高くないですので。

実際に購入していく前にホームページなどを検索してみると、JINSモイスチャーという製品ものも目につきました。ドライアイ対策をする商品のようです。せっかくですのでメガネのフレームもこれにしてみました。ただ、このJINSモイスチャー製品はもうあまり置いてないようで、僕が買いに行ったお店ではバックヤードから出てきた2つの商品しかありませんでした。

透明なフレームと黒いフレームでしたが、透明なフレームはカミさんに評判が悪かったので黒のフレームの方を購入しました。しかし、実際使ってみると透明なフレームの方が良かったと思えます。理由は後で説明します。

まず、効果の方なのですが、結論から言うと実際に目の疲れは大きく改善されました。
僕の考察ではおそらく僕の今までの目における自覚症状の多くがドライアイにきいんするものだったと考えられ、その症状に対してJINSモイスチャーがとても効果を発しているように思われます。

jins

上記のように、目を覆うような構造してるので単純に目が乾きづらくなっているのだと思われます。ただ1つ問題点があって、目を覆うような構造なので横がほとんど見えなくなります。
読影しているときはいいのですが、このメガネをかけたまま外出かけたりするとちょっと振り返ったりしても後は見えなくなったりして、非常に怖い感じがします。なので、フレームは透明なものの方が良かったかなぁとは思われます。

ブルーライトカットに関しては、よくはわかりません。僕は屈折率の高い、薄いレンズを選択したので、レンズ自体が若干色がついています。なので、最初の印象として眩しさみたいなものはだいぶ減りました。ただ、これは可視光線もカットしているような気がするので、ブルーライトがどうのは実感できていません。

なにはともあれ症状が大きく改善したのでとても満足しています。JINSモイスチャーはもしかしたらゲットしづらくなってるような気がするので、もう1つ予備に買っておこうかなと考えています。

遠隔画像診断した疾患;左上大静脈遺残(PLSVC: persistent left superior vena cava)

ネタ切れしてきたので、読影中にみた疾患の説明をシリーズ化します!
これなら、定期的にネタができて、勉強にもなり一石二鳥です。
個人情報の関係もあるんで、症例提示はしません。あくまで疾患の説明です。

第一弾は左上大静脈遺残(PLSVC: persistent left superior vena cava)です。

  • 頻度は一般剖検例において 0.4% 程度、先天性心疾患の患者では 2~4%に合併
  • 胎生期には上大静脈は左右に2本あり、本来であれば発生の過程で右側で一本に合流してゆく。胎生期の左前主静脈が何らかの原因で閉塞しなかった場合に発生
  • 左右両方に上大静脈がある場合は重複上大静脈
  • PLSVCは冠静脈洞(coronary sinus)に開口することがほとんど
  • 左心房に直接還流する例もあり、PLSVC 全体の中でも 1~4% ときわめて少ない
  • coronary sinusは拡大していることが多い(10mm以上)。
  • 左上肢の点滴ラインよりマイクロバブルの入った液体を注入するとcoronary sinusに泡が出現することで確定診断
  • PLSVCそのものは治療が必要ではない
  • PLSVC の大多数は臨床的に無症状であり、左鎖骨下静脈からの心臓ペースメーカー、もしくは中心静脈カテーテル挿入時に偶然発見されたという報告が多い
  • 体外循環をまわす際などの手順が異なるので注意
  • 冠静脈洞に開口している場合、CVカテーテルを留置すると、血栓を形成することがある
  • まれに、拡大したcoronary sinusのLA側に窓状の欠損をともない、そこを経由するL→Rシャントを併発するものがある

今回経験した症例もCVカテーテルのカテ先の確認したところ、位置がおかしいとCTの依頼がされました。冠静脈洞に開口している場合、CVカテーテルを留置すると、血栓を形成することがあるとされている文献がある旨を主治医に伝えたところ、念のためCVカテーテルを留置し直すこととなりました。
経験的にもカテ先に血栓がついていることはよく経験されるので、留置し直す方がリスクが少ないと思われました。
解剖の正常変異や挿入物の位置異常に関しても読影するようにしています。