fuyu68

CTの読影で肋骨って見るのが大変ですよね


肋骨骨折精査などでCTのオーダーをいただくことがあります。3D のワークステーションがある環境であれば、ボリュームレンダリングの画像を作ることによって一目瞭然のことが多いです。また、肋骨の角度に沿ったオブリークアキシャール像(斜めの断面の画像)を作ることによっても大変見やすくなります。

検査自体のオーダーを出してコントロールできる環境であれば上記のように比較的簡単なのですが、普通の胸部 CT が撮影されており、それを遠隔画像診断をしなければならない時などは大変な時があります。骨条件にしてみるしかないのですが、微妙な時が多いですし。一本一本に丁寧に見ないと見逃すことも多いと思われます。

またはっきり肋骨骨折精査であれば良いのですが、胸痛精査の際にも肋骨骨折が原因の人は大変多いように思われます。そんなケースはほとんど読影したことないなんていう人もいますが、骨条件で丁寧に見てないだけなんでないかなと思います。

確かに主訴の原因をとなるような病変がCT上ないことも有りますが、できるだけ説明しうる病変がないかを懸命に画像診断しています。僅かな肋骨骨折を見つけたところで治療方針が変わらないし、、、なんていう人もいますが、そのような人は当社にはいませんのでご安心ください。