月別アーカイブ: 2013年12月

fuyu68

遠隔画像診断した疾患;エルシニア腸炎(Yersinia enterocolitica,Y. ent)

原因菌

  • Yersinia enterocolitica(腸炎エルシニア,Y. ent)
  • Y. pseudotuberculosis(仮性結核菌,Y. pstb)

症状

発熱、下痢、 RLQ pain

感染経路

汚染された山水や井戸水、豚肉の摂取などがある。

診断

  • 菌分離か、血清抗体価の上昇による。
  • 菌の検出には、25℃、48時間の培養と増菌法の併用が重要
  • 血清抗体価は、単血清では160倍以上、ペア血清では2倍以上の上昇を陽性とする。

治療

消化器症状が中心の場合は食事療法や対症療法が中心

約10%に川崎病の診断基準を満たす症例があり、川崎病として取り扱う。

約10%に主に急性間質性腎炎による急性腎不全を合併する。治療は支持療法が主体であり、予後は良好。

画像所見

  • enlarged mesenteric lymph nodes
  • isolated ileal wall thickening (33%)
  • colonic wall thickening (18%)
  • @visualization of entire normal appendix is necessary to differentiate from acute appendicitis

Mesenteric Adenitis

  • Appendicitis
  • Yersinia enterocolitica,Y.pseudotuberculosis
  • Crohn disease
  • Viral infection

(Radiology 1997;202:145-149)

Thick,Small Bowel Folds(Distal Bowel)

With narrowing

  • Crohn’s disease
  • Tuberculosis
  • Behcet’s disease

Without narrowing

  • Yersinia/Campylobacter
  • Salmonella
  • Lymphoma

(Fundamentals of diagnostic radiology 743)

まとめ

菌の検出のために、特殊な培養法を用いるので、疑わないと診断できない。

fuyu59

遠隔画像診断した疾患;珪肺(Silicosis)

基本事項

  • 珪石のほこりを吸入し、肺の組織に炎症を生じ瘢痕を残すことによって引き起こされた呼吸器疾患。
  • 職業:サンドブラスト、採石場、採掘、ガラス吹き、製陶
  • シリカは最も頻度の高い元素であるため、あらゆる地殻に存在している
  • 一般的に結核のriskは上昇する

分類

  • 単純性塵肺症:1cm未満の微小結節、上肺野に多い。肺門/縦隔リンパ節腫大。卵殻状石灰化
  • 複雑性塵肺症:進行性塊状線維症を形成、空洞を作ることがある。
  • 急性シリカ蛋白症:肺胞蛋白症に類似
  • ※Caplan症候群:炭坑夫塵肺+関節リウマチ+壊死性小結節

画像所見

一般的特徴

  • 上肺野優位
  • 気管支血管束・強膜下に沿って小結節が分布する
  • 暴露後10-20年後に所見が見られる。

単純性塵肺症

  • 1-3mmの小結節
  • 小結節が石灰化することがある
  • 肺門・縦隔のリンパ節腫大。卵殻状石灰化

複雑性塵肺症

  • 小結節は、PMF( Progressive massive fibrosis )へと集簇する
  • 無定形の石灰化を有する場合や、空洞を形成する場合もある。
  • PMFの抹消は気腫状になる:気胸のRiskがある

急性シリカ蛋白症

  • air bronchogramを伴う蝶形陰影を示す肺蛋白症のパターン
  • 肺門縦隔リンパ節腫大
  • 数ヶ月かけて急速に進行
  • 後期に繊維化、構造改変、ブラ、気胸が生じる

肺の病変分布はリンパ流に依存する分布

  • リンパ流は呼吸のダイナミックスに影響を受けるが、最も重要な駆動力は肺動脈圧である。
  • 下肺野>>上肺野
  • 気道から進入してきた病原体や粒子
  •     ①気道粘膜の線毛運動によって喀出
  •     ②マクロファージに貪食されてリンパ系にはいり排出

Progressive massive fibrosis

珪石のほこりを吸入し、肺の組織に炎症を生じ瘢痕を残す

気管支血管束・強膜下に沿って小結節が分布する。

小結節は集簇し早期の進行性塊状線維症を形成する。

GradeⅠ PMF最大径>1.5cm <5cm
GradeⅡ PMF最大径≧5cm <10cm
GradeⅢ PMF最大径>10cm

鑑別診断

  • サルコイドーシス:職業性被爆はなく、PMFの頻度は低い
  • 結核:小結節は集簇して腫瘤を形成することはなく、小結節の密度は低い
  • Langerhans細胞組織球症:胸膜下に小結節を呈する頻度は低く、PMFはなく、膿疱を生じる。
  • 過敏性肺臓炎:胸膜下に小結節を呈する頻度は低く、PMFはなく、主として中肺野に見られる。

Multiple Pulmonary Calcifications

  • 感染   1.Histoplasmosis  2.結核 3.水痘
  • 塵肺   1.Silicosis
  • その他  1.Hypercalcemia 2.Mitral stenosis 3.Alveolar microlithiasis

症状

  • 単純性珪肺では寿命は標準的
  • 複雑性のPMFでは、呼吸不全・気胸・悪性腫瘍・結核により死亡をきたす
  • シリカ蛋白症:2-3年以内に死亡
fuyu68

Filemaker 13が登場

FileMaker Pro 13が38000円、Advancedが63000円、Server が99000円(ボリュームライセンスのみ)です。

ServerのAdvancedはなくなりました。後で説明するのですが、今回の変更によって分ける必要がなくなったためと思われます。

新機能は殆ど無い感じで、目玉はWebブラウザで展開可能な「FileMaker WebDirect」ということみたいです。

これに伴い大幅な価格改定があります。

まず、Server が99000円で追加で同時接続ライセンスを購入していく感じです。5ライセンス事の販売で10万円くらいです。ライセンス数によって違うと思いますが、詳細はHP上で見積もりができます。

filemaker接続はライセンスが必要ないようであり、これまで通りにfilemaker接続を基本に使っていくとなれば大幅な値下げです。前はServer Advancedなら30万とかしましたからね。

ただ、Filemaker GOからの接続には接続ライセンスがいるので、12で無料だったものが一接続2万くらいになるわけですから大幅な値上げです。

インスタントWeb公開との差がポイントになりますが、インスタントWeb公開で事足りていた人にとっても大幅値上げです。これも無料から2万円ですからね。

FileMaker WebDirectも、完全にはfilemaker接続と同じではないようです。とりあえず、カスタムメニューが使えないみたいですので、作りこんでる人には厳しいですかね。
URLスキームは何も書いてないのですが、同じように使えるのかな。スクリプトも全部使えるのかな。複雑なページの印刷はできないって書いてありますが、どこからが複雑なのですかね。

まぁ、New filemakerと言うよりは料金体系の変更のお知らせって感じですかね。serverにはバージョンアップも用意されないみたいですし、今回はスルーでも良さげですかね。

fuyu1

デルから4Kモニタが発売予定

すでにDellは11月28日にIGZOパネルの32インチ4KモニタディスプレイUP3214Qを発売しています。

追加して24インチモデルとなるUP2414Qを12月16日に、さらに販売価格が1000ドル(約10万円)を切ると予想される28inchのモデルも投入するそうです。

UP2414Qは価格は約14万円だそうです。

このパネルを使った他社のモデルも続々登場してくると思われます。

遠隔画像診断に関係するのは、マンモグラフィーの読影の際でしょうか。ご存知のようにマンモの読影には高解像度が必要とされており、5Mのモニターが必要とされてきました。

4Kモニターは8Mモニターとなりますが横で2面表示すると、4Mになっちゃいますし、縦に二面表示する感じでしょうか、上下がやたら長くなりますが、ワイドモニターなのでスクエアの5Mと同じ感じになるんじゃないでしょうか。

来年のITEMとかで、どこか展示するところも出てきますかね。

5Mのモニターは100万円くらいしますし、4Kモニターで代用できるようになればだいぶお安くなりそうですね。グラボも普及品で良くなりそうですしね。

fuyu59

祝!100投稿

うちのブログのこれが記念すべき100投稿目です

ホームページのアクセスアップのために、とりあえず、毎日更新し100投稿しようと決めました。
よく100個も書くネタがあったものだと思います。
1日のユニークビジターも500人を超えるときがあり、一日のページビューも1000を超えています。
ブログ効果かはわかりませんが、googleの検索順位もいろいろなキーワードで上位に表示されています。
とりあえず記事の数が多ければ、ずっと検索に引っかかり続けるので、書けば書くほどアクセスは増えるというのを見ましたか確かに実感できました。

当初はあまり他のブログなどで紹介されてないような裏技的なものや、マイナーなソフトの紹介をしていましたが、これらの記事はあまりアクセスはありません。
うちの記事で1番のアクセス数が多いものはCT、MRIの読み方です。その次はiPadのネタです。iPadのネタは何となくわかる気がします。疾患の説明ページも全体的に高いアクセスがあります。
ソフトやアプリの紹介を探すというよりは、実際にいれて試せばいのであまりアクセスがないのかもしれません。
実際のガジェットは購入する前にブログの評判などを見たいと思う人がいるのか結構なアクセスがありました。

とりあえず、100投稿するというのを目標に頑張ってきたのでひと段落つていた感じはしますが、今後も更新する際はこの傾向を考慮にいれて書いていきたいなぁと思っています。