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fuyu68

CT、MRIの読み方、トレーニング方法

うちのブログの1番の人気記事が以前書いたCT、MRIの読み方という記事です。

ちょっと意外な結果です。画像の見方は人によって違うといった趣旨の記事ですが、おそらく、そのような記事が人気を集めるとは思いにくいので、検索してみて来ていただいたかたの多くがCT、MRIの読み方のhow toを期待してきたのではないかと思っています。

なので、how toに関する記事を書こうかなと思ったのですが、なかなか難しいですよね。大学にいた頃も学生さんや、研修医のかたから読み方を教えてほしいなどとよく言われたものですが、そんなにすぐ教えられるものではないですよね。別に出し渋っているわけではないのです。

たとえば、テレビで牧場の人がこの牛は可愛いとかいっている場面を見たことがないでしょうか?僕からも見たらどの牛も一緒に見えます。また、競馬のパドックの中継で解説者がすごいきれいな馬だとか、いい体格だなんて言ってる時も、僕には他の馬との違いがわかりません。
外人の顔が同じに見える人は多いのではないでしょうか?外人からすると日本人の顔はみんな一緒に見えるそうです。

何を言いたいかというと見慣れると細かな違いが見えてくるということです。なので、これは、写真を見慣れてくると異常がわかるということです。
何が異常か?との問いの答えは正常でないところが異常だといえます。
普段見ているのと一緒、他の人と同じ部分が正常である可能性が高いです。

なので、これはとにかく多く見るしか身に付ける方法はないと思います。実際、患者を診察することがすくない放射線科読影医師にとって他科に対する唯一のアドバンテージで、最大のアドバンテージなっていると思います。実際1日中画像見ているというのは放射線科以外ではできないとおもいます。外来をやって病棟やった後に放射線科医が1日掛けてみた数と同じ数の画像見るのは多くの人ができるとは思えないからです。

正直、初学者の方たちは教科書に載っているキー画像を見てもどこが異常かわからないぐらいのレベルじゃないでしょうか。実際、僕は最初の頃はそのレベルだった記憶があります。キー画像があって、その全てにシェーマが書いてあって、画像の解説している本を見たときに、なんていい本なんだとか思ったのを覚えています。
キー画像は誰が見てもわかると思われる、本当に典型的な症例を選んでいるにもかかわらず最初はわからないんですよね。
このような段階で教科書を読んでもあまり意味はないような気がします。
とにかく異常であることに気づくのが1番大事な気がします。異常であることが気づければ、誰かに聞くなり調べるなりなんとかなるものです。

では、どれくらい画像見ればいいのかということですが、人によって違うとは思いますが自分は専門医の1次試験の受験直前ぐらいだったように思われます。後輩などを見ていると人によって違いますがやはり同じぐらい時間かかってるように思えます。
見えるようになったなーとおもって、しばらくすると今まで見えていなかったものが見えるようになってきて、急にそれが異常かどうか気になるようになります。その状態でさらに症例を重ねて、それが正常だか正常でないか自分の中での正常のデータベースの微調整・形成していきます。そのような壁を何回か越えた後に全部見えたなぁと思えるようになってくるのものだと思います。

なので、読影のトレーニング方法はまず最初の段階ではいっぱい見るということだけだと思われます。そのような環境に身をおける唯一の方法は放射線科に入局することだと思います。
なんじゃそらってな結論ですいません。