遠隔画像診断した症例:腸脛靭帯炎、腸脛靭帯摩擦症候群、ランナー膝、ランナーズニー(iliotibial band friction syndrome)


症状

  • 膝外側の違和感や痛み
    →走っている時、走り終えた時、患部を指で押した時など
  • 痛みが発生するタイミングは、足が曲がった状態から伸ばした時
  • Overuse syndromeの一つ

腸脛靭帯とは?

  • 大腿筋膜張筋 (tensor fasciae latae) の一部
    股関節の屈曲、 外転、 内旋、膝関節の伸展、 外旋 に関与
  • 大腿筋膜張筋は上前腸骨棘に起始し、腸脛靱帯を介し大腿の外側面を下方へと走行しながら脛骨粗面の外側のGerdy結節 (ジェルデイ結節) に停止する。

病態

腸脛靭帯は、膝を伸ばした時は大腿骨の前方に、曲げた時は後方に移動。この際に大腿骨外顆にこすられ発症する

診断

触診で診断されることが多いが、MRIが施行された場合は同部位に脂肪抑制T2WIで高信号を認める