遠隔読影で主に見るのはCTやMRIの画像になると思います。
僕が放射線科に入局した頃は、ちょうど、CTの多列化が進みだし、MRIは高磁場化していく過渡期でした。
それに伴い、生み出される画像の枚数が飛躍的に増加していきました。
そんな時に、同時にfilmでの読影も限界に達し、PACSで、パソコンで画像を見るようになっていきました。
その時に、画像の表示方法で、ページング(一枚一枚の画像を順に表示する)で見るか、タイル表示(filmに焼いたように1画面に複数の画像を表示する)見るかという議論がありました。
今では、ページングで見るのが一般的になったように思われます。
ページングで見る際でも、一枚一枚の画像を順に見ていく人と、臓器ごとに読影し何度も行き来しながら見る人がいます。
レジデント時代に、上級医にcheckを受けている時などに、画像を早く上下していると、そんなに早く見れないでしょ。なんて言われたこともあります。その当時は意味がわからなかったのですが、同じページングでも見方が違うのですね。
一枚一枚の画像を順に見ていく人はfilmで読んでいた人に多い気がします。
臓器ごとに読む人は、最初から画像ビューアーで見ていた世代に多い気がします。
タイル表示と、ページングの議論が自然に結論が出たように、いずれは、臓器ごとに読む人ばかりになると思われます。
読み方によって、最適なビューアーやマウスがあります。遠隔画像診断のシステム構成の際にも現状では両方に対応できるようにしていかないとですけどね。