【病歴】
骨盤内に約10cmの腫瘍がある。
【所見】【骨盤造影MRIを施行】
子宮前方に60×100mm大のmassがあります。
子宮底部との間にneckが疑われる部分があり、bridging vascular signが疑われる部分もあります。
造影効果は辺縁背側部に認められるのみでほとんど造影されていません。
T1強調画像で内部に淡い高信号が疑われます
漿膜下筋腫の捻転、出血壊死や赤色変性が鑑別です。
このmassと膀胱の間に、50×20mm大のmassがあります。壁は薄くみられており、炎症などの癒着により
生じた被包化された腹水を疑います。
鑑別は拡張した卵管や漿液性のcystic lesionです。
両側卵巣は正常です。
骨盤部のリンパ節は目立っていますが、反応性腫大としても矛盾はしません。
ダグラス窩に腹水があります。
子宮内腔に明らかな異常はありません。
L4/5でdiscの変性と膨隆があります。
【診断】 子宮腹側のmass。(漿膜下筋腫の捻転や赤色変性を疑います。
子宮腹側のmassと膀胱との間のcystic mass(鑑別は上記
ダグラス窩の腹水。
L4/5のdiskの変性と膨隆。 |
キー画像
|